発行日 2023年4月13日 発行所 サンケイ総合印刷株式会社 記事・写真の無断転載は禁じますApr.2023 VOL.03「EXPO’70パビリオン」の会場模型を撮影するデジタル総合印刷のスタッフたちスタジオで行われた動画の収録サンケイ総合印刷株式会社●本社:大阪市此花区西九条2-14-6●電話:06・6462・1951●設立:1961年真生印刷株式会社●本社:堺市堺区神南辺町5丁152-2●電話:072・225・5001●設立:1953年デジタル総合印刷株式会社●本社:大阪市東住吉区杭全2-10-1●電話:06・7178・5151●設立:1952年株式会社LAB.AS●本社:大阪市此花区西九条2-14-6●設立:2021年8「第3回大阪・関西万博 開催支援EXPO」のサンケイ総合印刷、真生印刷、デジタル総合印刷、LAB.ASのブースの目玉展示は、1970年大阪万博の会場上空を空飛ぶクルマで飛んでいるかのような擬似体験ができるパノラマコンテンツです。万博記念公園(大阪府吹田市)にある記念館「EXPO’70パビリオン」に横6.8メートル、縦4.5メートルの巨大な大阪万博の会場模型が展示されています。ペーパークラフト作家の進太郎さん(60)が10年以上かけて制作したもので縮尺は300分の1。太陽の塔やパビリオンはもちろん、会場内の街路灯や樹木まで再現した精巧なジオラマです。パノラマコンテンツで使う映像は、万博記念公園マネジメント・パートナーズのご協力を得て、この模型を小型360度カメラで撮影して作製しました。進太郎さんは電気メーカーの元技術者。会場模型づくりは2007年、図書館で万博パビリオンの図面集を見つけたのがきっかけでした。1970年当時は小学2年生。その光景は衝撃的でした。工作が得意で、紙や粘土でパビリオンの模型を作ろうとした思い出もあり、「あの感動をもう一度再現したい」とペーパークラフトで再挑戦することになりました。最初に制作したのは、一番好きだった三菱未来館。縮尺は1000分の1でした。やがてエキスポランドを除く会場全体が完成し、万博ファンが集まるイベントに出品したところ、評判に。日本万国博覧会記念機構の目に止まり、2009年からより大きな300分の1サイズのジオラマづくりを始めました。作業は図面からパビリオンの構造を解析し、ペーパークラフトの展開図を作ることから始まります。この工程が一番難しいといいます。最も時間がかかったのは住友童話館。9個の球体ドームを立体架橋で支える複雑な構造のため、3か月かかったといいます。作業は休日に行い、大阪万博開幕50周年にあたる2020年に全パビリオンが完成しました。今年2月に会社を定年退職し、自由になる時間が増えたという進太郎さん。「万国博は子供たちに夢を与えるイベント。今度は大阪・関西万博の会場模型に挑戦したいですね」と話しています。撮影した360度写真を使ってデジタル総合印刷がパノラマコンテンツを作成。「大阪・関西万博 開催支援EXPO」のブースでは、来場者の皆様にVR(バーチャル・リアリティ)ゴーグルを使って閲覧していただきます。担当者は「万博会場の上空を空飛ぶクルマで飛んでいるような体験ができます。ペーパークラフトの温かみのある世界も魅力」としています。今後、写真から立体的な3DCGモデルを大阪・西九条の本社工場は、大阪・関西万博が開かれる夢洲まで車で約20分の場所にある、「万博会場に一番近い新聞印刷工場」。企画・取材やレイアウトといった紙面作成にも対応します。昨年暮れに本社内に動画配信スタジオが完成しました。4K撮影に対応したビデオカメラのほか、パソコンやビデオスイッチャーなど配信に必要な機材を完備。壁面がグリーンバックとなっており、ク作り、VRで自由に散策できるコンテンツも作成する予定です。真生印刷は「SDGsポスターコンクール」や南大阪地域でのファクトリズムなどの活動を紹介します。ロマキー合成にも対応できます。スタジオは外部の皆様に使っていただくことも可能です。問い合わせはサンケイ総合印刷(電話06・6462・1951)へ。サンケイ総合印刷/真生印刷/デジタル総合印刷/LAB.AS動画スタジオのある印刷工場サンケイ総合印刷はフジサンケイグループの一員として長年の新聞づくりでつちかった技術やノウハウを持ちます。いま手に取っていただいているフリーペーパー「EXPOST」が最大の売り物です。あなたをEXPO’70の世界へ
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